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神様が眠る地で起こった奇跡【立烏帽子山】

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日付: 2018/09/25(Tue,)

アケボノシュスランは、高さが約4センチメートル、花の大きさは約1センチメートルとラン科の植物にしては、あまりに小さい山野草です。草木が生い茂る8月から9月、アケボノという名前を冠する通り、夜が明けるころの空のような淡いピンク色の花を咲かせます。都道府県によっては絶滅危惧種に指定されているアケボノシュスラン、草木に覆われ小さく目立たないその姿を見ることは至極困難で、私にとっては、幻の花でした。

広島県庄原市にある立烏帽子山(標高1,299メートル)へ登頂したのは、つい先日9月下旬のことでした。比婆山や、竜王山、毛無山、伊良谷山といった、1,200メートル級の山々が連なる比婆山連峰の最高峰が、立烏帽子山です。登山道では、少しずつ紅葉が始まっていました。半そでシャツでの登山は少し肌寒く、秋の到来を感じます。駐車場から500メートルも歩けば、立烏帽子山山頂に到着、さらに池の段(標高1,279メートル)へと足を伸ばします。池の段までの縦走路は、高山植物で埋め尽くされていました。私の一番好きな花であるマツムシソウや、総状に黄色の花を咲かせる姿はまるでキリンの首のようなアキノキリンソウ、一見花には見えないワレモコウ、見た目は線香花火のヤマラッキョウ、小さなピンク色の花が群生する姿が可愛いフウロ、足元に梅の花!?と思わせるウメバチソウ、美しい花ですが猛毒を持つトリカブト、その他にもリンドウやセンブリ、ギンリョウソウといった花々が咲き誇っていました。

池の段からは、日本三百名山の一つである吾妻山や、先述した比婆山連峰の雄大な山々を眺望できました。池の段から比婆山方面へと下山を開始、比婆山への縦走路はブナ林が生い茂り、澄んだ空気の中、山歩きを楽しむことができました。ふと足元を見ると、ブナの木の根元にひっそりと咲くアケボノシュスランを見つけました。人生初の邂逅、夢にまで見たアケボノシュスランとの出会いに、大変感動しました。

比婆山には、日本神話の女神であるイザナミノミコトの御稜があるとされています。かつて、比婆山連峰の麓には、たたら製鉄所があり、製鉄の燃料として多くの木々が伐採されましたが、比婆山だけは神域とされていたため、伐採は行われなかったそうです。美しいブナ林が残っていたからこそ、幻の花と出会うことができました。日本国を作ったとされる神様が眠る地に咲くアケボノシュスラン…奇しくもその花言葉は『日々平安』です。儚くも美しく咲くその姿が、近年、日本を襲った未曾有の災害を憂う、慈愛に満ちたイザナミノミコトの姿と重なりました。

(加藤)