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妖精の足跡【弟見山】

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日付: 2017/05/10(Wed,)

過去の登山日誌を見返していると、丁度この時期に弟見山で“妖精”を目撃したとの記述がありました。ササユリが咲く6月頃に登頂を予定していましたが、計画を前倒しし、妖精を探しに弟見山(標高1,085メートル)へ向かいました。

先日登頂した三ツヶ峰の登山口がある仏峠に、弟見山の登山口もあります。弟見山へは、隣り合う兄弟峰の莇ヶ岳から縦走したことはありましたが、このルートからの登頂は初めてです。初めての登山道は、わくわくします。

登り始めは、針葉樹の樹林帯の急登が続きます。深緑の薄暗い樹林帯を、汗をかきながら登りました。本日から、凍らせたスポーツドリンクを解禁です。火照った顔に凍らせたペットボトルを当てると、ひんやりとして、とても気持ち良いです。

針葉樹の樹林帯を抜けると、ブナなどの広葉樹の樹林帯に突入します。針葉樹と違い、広葉樹の葉は日光に当たると、綺麗なライム色に輝きます。足元を見ると、登山道もキラキラと輝いています。登山道に沿って、イワカガミの群生地が広がっていました。イワカガミの葉は光沢があり、その葉が日光に当たることで、より一層輝きが増していました。5月はイワカガミの花が咲く季節です。白やピンクの小さな花ですが、見つけるとうれしくなります。美しく輝く登山道は、まるで妖精のいる場所へ誘っているかのようで、より期待が高まりました。

ブナ林の間から三ツヶ峰や十種ヶ峰を見ながら、幾度かのアップダウンを繰り返し、徐々に弟見山の山頂に近づいてきましたが、妖精はその姿を現しません。少し諦めかけながら、最後の急登を駆け上がりました。山頂までの尾根に出ると、そこには、多くの妖精がひらひらと舞っていました。

名前を“カタクリ”と言います。花を咲かせるのは4月下旬から5月上旬の約2週間です。短い期間しか花を咲かすことのできないカタクリは、“春のはかなきもの”“春の短い命”という意味でスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれています。紫やピンクの花弁が山風に揺れる姿は、まさに空を舞う妖精そのものでした。

カタクリの花言葉は、“寂しさに耐える”です。5月上旬とあってか、既に枯れかけているカタクリの花も少なくありませんでした。あと数日後には、妖精達は、弟見山から旅立ちます。最後に残るカタクリの花は、寂しさに耐えることができるだろうか、懸命に舞う妖精の姿を見ながら、そんなことを考えていると、中々その場を立ち去ることができませんでした。

美しくも儚い春の妖精は、確かに弟見山に存在していました。(加藤)