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15時47分【三ツヶ峰】

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日付: 2017/04/18(Tue,)

山口県山口市徳地にある三ツヶ峰(標高970メートル)に登ろうとしました。三ツヶ峰に登り、隣接する野道山(標高924メートル)へ縦走する計画です。そこで、車は下山予定の野道山の登山口にある空き地に置き、三ツヶ峰の登山口まで車道を歩きます。季節はすっかり春模様、田んぼの畦道には菜の花やレンゲが咲いています。ポツポツと降る小雨がうれしいのか、カエルも元気に鳴いていました。そうこうしているうちに、三ツヶ峰の登山口に到着しました。

入山する登山者が少ないのか、三ツヶ峰の登山道は荒れています。急斜面に細い登山道が続き、その登山道をクマザサが覆い隠すように生えています。昨日から降る雨で、地盤は緩み、いつ土砂崩れが起きるか分かりません。ゆっくり慎重に歩みを進めていましたが、頼みの綱であるマーキングテープを見失い、そこからは道なき道を進むことになりました。結局、行き止まりにぶつかり登頂は断念、後ろを振り返ると、来た方向も分からなくなっていました。

天候は悪化し、ゴロゴロと雷鳴が響き渡っています。携帯電話を見ると電波はありません。どうやら、遭難してしまったようです。時刻は、15時47分。私の中で、日没まで約3時間のカウントダウンが始まりました。とりあえずマーキングテープを探すことにしましたが見つけることはできず、歩き回ったことにより完全に方向感覚を失ってしまい、逆効果となりました。どうしようかと思案していると、かすかに水の流れる音が聞こえてきました。崖を滑り落ちるように音のする方へ下ると、小川に行き当たりました。三ツヶ峰は、佐波川の源流となる山です。川沿いを下っていくことにしました。

雨は本降りになり、川の水かさや、水流の勢いも増していきました。足場となる苔むした岩場はつるつると滑り、何度も川に落ちそうになります。悪戦苦闘しながら、川を下っていくとドドドドという地響きが聞こえてきました。突如として現れたのは、落差4メートルはある巨大な滝です。ゴツゴツとした岩肌を削るが如く、滝壺に落ちていく名もなき滝は、私が下山するのを阻むかのように立ちふさがりました。川を大きく迂回し、滝壺から滝を見上げます。

再び出会うことはないであろう三ツヶ峰の自然は、数百座登頂してきた私の中にある驕りを戒め、叱咤激励するかのように、私に向かって落ちてきます。地響きを上げて落ちてくる巨大な滝は、自然が持つ脅威を表しているかのようで、私は、ただただ見上げ、立ち尽くすことしかできなかったのです。(加藤)