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終わり【石嶽山】

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日付: 2017/04/11(Tue,)

広島県熊野町にある、石嶽山(標高531メートル)に登りました。登山口には、一本のヤマザクラが咲いていました。世間では、桜の代表格であるソメイヨシノが見頃になっていますが、このヤマザクラは既に葉桜になりつつありました。平地と山間部の温度差の違いでしょうか、春風に吹かれヒラヒラと舞う花吹雪を見ていると綺麗でしたが、少しもの哀しい気持ちになりました。

石嶽山は、竹林の中を登山道が続きます。登山道には、苔むした奇岩がゴロゴロと転がり、所々に点在する祠や、すぐそばを流れる小川は、大変風情がありました。しかし、山頂までは急傾斜が続き、この風景を楽しむ余裕はありません。天気は曇り空でしたが、気温は20度近くまで上がり、登山道を囲う竹林の影響で風通しは悪いです。滝のような汗を流しながら、少し登っては休憩し、また少し登っては休憩しの連続でした。息を荒げながら、膝に手をつき休憩していると、足元にはヤブツバキの花が落ちていました。多くの花は花弁が一枚一枚散っていくのに対し、ツバキは花弁を散らすことなく、花ごと落ちます。登山道の先を見据えると、この落椿は点々と続いているようです。落ち葉の茶色い登山道に、ツバキの赤色は映え、まるで山頂まで私を案内しているようです。落ちて尚、人の心を動かす自然に感動するとともに、多くの人々が満開の桜を見上げている時に、落椿を見下ろしている自分がとても可笑しく感じました。

落椿に励まされながら、山頂に到着しました。山頂は狭く展望はありませんでしたが、少し先に進むと展望岩があり、そこからは、熊野の町並みを見渡すことができました。景色を堪能し下山を開始しました。登山途中に、観音堂があったことを思い出し、立ち寄ります。石嶽山は鎌倉時代から霊山としての信仰があったようで、このお堂は石嶽観音と呼ばれているようです。よく見ると、お堂や鳥居は朽ちており、今にも倒壊しそうです。お堂には、モノクロ写真が飾られており、そこには多くの人で賑わう石嶽山の様子が映し出されていました。今は、あまり訪れる人はいないのでしょうか。手を合わせ、下山しようとすると、どこかから視線を感じます。辺りを見渡すと、岩の上に観音堂を見守るように大師像が建てられていました。遠い昔から現代まで、石嶽山に入山する人々を見守ってこられたのでしょう。その眼差しは、とても温かく感じました。大師像にお辞儀をし、石嶽山を後にしました。


小川を流れるヤマザクラの花弁や落椿は、山の春の終わりを告げているようでした。



(加藤)